マリオットボンヴォイアメックスの仕様変更が2025年8月5日に発表されて、X(旧Twitter)で話題になっていました。
年会費が大幅に上がるとともに各種条件等も変更になってしまうので、概ね改悪と言わざるを得ない変更でしたが、この記事では
・具体的にどのように変わるのか
・変更によるメリットはあるのか
・どういう人におすすめなのか
について簡潔にまとめています。
今マリオットボンヴォイアメックスプレミアムを使っていて継続するか悩んでいる方・新規で使うべきか悩んでいる方はぜひ読んでみてください。
マリオットボンヴォイアメックスプレミアムの改悪内容まとめ
マリオットボンヴォイアメックスプレミアムの改悪内容について一目でわかるように、一覧表でまとめました。
新旧まとめ
項目 | 変更前(〜2025年10月) | 変更後(2025年11月〜) |
---|---|---|
年会費(本会員) | 49,500円 | 82,500円 |
年会費(家族カード) | 1枚目無料 2枚目以降 24,750円 | 1枚目無料 2枚目以降 41,250円 |
ETCカード | 発行手数料 935円 年会費 無料 | 変更なし |
ショッピング還元率 | 3% | 変更なし |
マリオット系列の還元率 | 6% | 変更なし |
公共料金・税金還元率 | 1.5% | 0.5% |
事業用決済 | 3% | 0% |
無料宿泊特典 | 年150万円決済で1泊無料宿泊 (最大50,000ptまで) ※15,000pt追加して65,000ptまで利用可 | 年400万円決済で1泊無料宿泊 (最大75,000ptまで) ※15,000pt追加して90,000ptまで利用可 |
プラチナエリート取得条件 | 年間400万円以上の利用 | 年間500万円以上の利用 |
付与される宿泊実績 | 15泊分 | 変更なし |
ダイニング特典 | なし | ポケットコンシェルジュ20%還元 |
空港ラウンジ | 国内13空港 海外1空港 | 変更なし |
プライオリティパス | ー | 変更なし |
国内旅行保険 | 5,000万円 家族 1,000万円 | 変更なし |
海外旅行保険 | 1億円 家族 1,000万円 | 変更なし |
ショッピング保険 | 最高500万円 | 変更なし |
飛行機遅延費用 | あり | 変更なし |
ここがポイント①:年会費が増額
今回の改定でもっともインパクトが大きいのが「年会費の大幅値上げ」です。
これまで49,500円(税込)だった年会費が、2025年11月から82,500円(税込)に変更となります。3万円以上の値上げとなるため今後はコストパフォーマンスを慎重に見極める必要があります。
また家族カードの年会費も、2枚目以降24,750円 → 41,250円へと上昇しています。1枚目が無料という点は変わりませんが、家族複数名で使っていた方には影響が大きい改定です。
ポイント② 無料宿泊特典は年400万円決済でもらえる
従来のマリオットアメックスプレミアムでは、年間150万円のカード決済で最大50,000ポイント相当の無料宿泊特典が付与されていました。
しかし、2025年11月以降はこの条件が「年間400万円の利用」に引き上げられます。
変更前は月12.5万円使えば、年会費49,500円(税込)の元が取れたので、メインカードが他にあってサブカードとして利用している方にとってもお得なカードでした。
しかし今回の変更により年間400万円の利用が条件となると、全ての支出をマリオットボンヴォイアメックスに集めないとなかなか難しいかと思います。

なんだかメインカードとして使ってほしいというアメックスの意図を感じるね、、、
無料宿泊特典で年会費の元が取れない
変更前の無料宿泊特典は50,000ptとして利用できていたので、年間150万円利用すれば年会費49,500円の元が取れていましたが、変更後は75,000pt分にしか交換できないので無料宿泊特典だけでは年会費82,500円の元がとれなくなりました。
今回の変更でダイニング特典が追加され「ポケットコンシェルジュ」の利用で毎回20%(半年ごとに最大5千円)のキャッシュバック受けられるようになります。
詳しくはこちら
つまり最大1万円/年のキャッシュバックが受けられるので
・無料宿泊特典:75,000pt
・ダイニング特典:10,000円還元
合わせると年会費の元を取れるようになります。
ポイント③:プラチナエリートは年500万円以上利用が必要
マリオットボンヴォイアメックスの魅力的な特典の1つが、年間400万円以上の利用で得られる「プラチナエリート資格」資格でした。
プラチナエリート資格とは?
- 客室アップグレード
- ラウンジアクセス
- レイトチェックアウト
- 朝食無料などのメリットがあります。



いちご夫婦も年間400万円利用を目指して使ってたよ
変更後は年間500万円以上の利用と必要な決済額が上がってしまいました。
これを達成するためにはざっくり計算で、毎月42万円弱の決済が必要となってしまいます。引っ越し・旅行・結婚式などイベントがあれば達成するかもしれませんが、なかなか日常の決済で達成するのは難しそうです。
ポイント④:ポケットコンシェルジュが新規追加に
ポケットコンシェルジュはアメリカン・エキスプレスのダイニング予約サービスです。
※ポケットコンシェルジュの公式サイトはこちら
国内外の一流レストランを予約できる高級グルメサイトで、元々アメックスのゴールド・プリファードやプラチナカード利用者が使えていましたが、今回の変更でマリオットボンヴォイアメックス利用者でも使えるようになります。
①話題のレストランや隠れた名店を予約できる
②オンラインで簡単に予約可能。アレルギー・記念日のリクエストもできて手数料なし
③事前決済が可能なため相手の前で支払う必要なし。スムーズに退店可能



近所のお店を調べてみたら、食べログには載っていないお店が多い印象だったよ。ただ結構お高めだから、半年に1回記念日に利用するくらいかな〜
マリオットボンヴォイアメックス改定後に得られる3つのメリット
改悪と言わざるを得ない変更が発表されましたが、今回の変更は一部利用者にとってはメリットとも取れるかと思います。具体的には2つのメリットが挙げられます。
カードの希少性が高まりステイタスが向上
年会費が82,500円に引き上げられることで、維持できる利用者は減少すると想定されます。その結果、カード自体の希少性が増し、「持っているだけで特別感がある」存在になります。



編集者はSPG時代から使っていて、当時大学生だったけどみんなが持っているカードだったから、ハイエンド向けっていう印象がつきそうだね
上級会員の混雑緩和で快適な滞在が可能に
マリオットボンヴォイアメックスカードの保有者自体が減少するのと同じく、プラチナエリート資格の取得条件が年間500万円利用に引き上げられるため、プラチナエリート資格保有者も減少すると想定されます。
現状、マリオットボンヴォイアメックスカードでプラチナエリート資格を持っているユーザーが増えたために、ラウンジが混雑してしまっていて、本家の資格保有者から声が上がっているそうです。
今回の改訂で人数を絞ることによってエグゼクティブラウンジや朝食会場、チェックインカウンターの混雑が緩和され、静かで落ち着いたホテル滞在がしやすくなるのではと考えられます。
当てはまる方は要チェック!こんな方におすすめ
最後にマリオットボンヴォイアメックスの変更があっても使い続けるべきか・新規で使うべきか悩んでいる方に向けて、どういった方におすすめかご紹介していきます。
最低でも年間400万円以上は利用できる方
年会費の元を取るためには、無料宿泊特典をGETすることが必要不可欠であるので、最低でも年間400万円以上の利用は必須です。
このうえで、ポケットコンシェルジュを使って気になるレストランへ年2回行けば、余裕で年会費の元を取ることができます。
単身世帯で400万円利用するのはかなり困難ですが、家族カードを作って夫婦で使えば工夫次第でクリアできる水準まで持っていけるかと思います。
詳しくはこちら
年間500万円以上利用できるなら余裕でお得!
年間500万円以上利用するなら、無料宿泊特典がもらえるだけでなく、マリオットのプラチナ会員資格も獲得することができます。
マリオットのプラチナ会員資格では
・1人1食5,000円以上する朝食が無料
・レイトチェックアウト
・アーリーチェックイン
・ギフトのプレゼント
といった特典を受けることができるので、年会費と無料宿泊特典の差額7,500円分は2人で1度朝食無料特典を使うだけで簡単にペイできます。
今回の変更でマリオットボンヴォイアメックスの利用者が減って、ハイステイタス・より快適なサービスが受けられるようになることを考えると年間500万円以上使っている方にはメリットが大きい変更となりそうです。
まとめ
2025年11月からの大幅な改定により、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムカードは年会費が82,500円に上がり、無料宿泊特典やプラチナエリート資格の取得条件も厳しくなってしまいます。
この一方で、カード会員が減ることで得られる特典・サービスの質も高くなると考えられるので、少なくとも年400万円以上利用する方は継続を前向きに検討しても良いのではと思います。



500万円以上使っている人は余裕でペイできるから、継続した方がおすすめだよ!
このカードがお得になるかは、カード利用額が重要な判断要素になるので、利用額を中心に検討してみてくださいね。